kumorihikaruの自宅カフェ。

我が家においでくださったお客様とゆっくりお茶をしながらお話しをするように、言葉を綴り書いていきたい、との思いから自宅カフェとの名前にしました。開店中です。

大学病院の検査中の不祥事。私の体験。NPや今後を考えるための考察。

 

妹が、肝臓の検査をするため大阪の大学病院に入院しました。

 

十年少し前です。

 

その日はERCP。

 

病室で私は待っていましたが、なかなか帰ってきません。

 



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心配になって検査室前まで行きました。

 

中から、悲鳴のような苦しそうなうめき声が。

 

これはおかしい!と、思い、検査室のドアをあけて中に。

 

 

妹は、セデーションをかけられ、半分意識はないものの、苦悩の苦痛で顔面蒼白、異常な苦悶表情だと、すぐにわかりました。

 

見ると、研修医が二人。

 

真剣な顔ではなく、、ただ妹を見てるだけ。

 

 

何してるん!

 

 

そう言い終わらないうちに、妹に呼吸抑制がきました。

 

 

酸素!それとアキネトン、静注!早く!

どないなってるん!!

私の声は荒がります。

 

騒ぎに気がつき、部長医が現れ、、

 

どういうこと、何してくれてるんですか?

呼吸抑制きてますよ、どのくらいセデーションかけたんですか、

研修医に任せるなんて

責任とれるんですか?

 

12誘導もすぐに、とってください。

酸素不足で梗塞起こしてたら、話しにならないっすよ。

 


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慌てふためき、部長医も動き、その場は私が指示を出しながら、処置をし、

 

心電図の結果は、はい!お姉さん!

と、まず私に見せて、、

とりあえず大丈夫そう、あとは、マロリーワイス心配ですね、、、

 

妹の名前を呼び、もう大丈夫やからね、、

 

覚醒を確認して、部屋に戻りましたが、、

特別な個室に変わっていました。

 

多少多めのセデーションに、下手だったのか?

 

苦痛、、色んな要素はあるでしょう。

 

でも、、でも、、

大事な家族の検査の場に、研修医二人だけで任せておいたこと、、

私が入るまで酸素濃度も測定しておらず、

あのまま、数分間続いていたら、、

ぞっとすること、、

 

淡々と、同じ医療者として、言うべきは言わせて頂きました。

部長医と師長に。

 

 

後日、、、

うちの病院で働きませんか、、と

打診され、、、ました。

いやいや、、

 

ないっしょ!と、心の中で叫びました。

 

権力あり、名声あり、組織が大きなところは、医療に限らず、政治も、、企業も、、

一番大切なものを見失いがち。

 

 

そして、またエキスパート、専門科や、NPのことも、、、日本の現在の医療の、人々の治療、心病める人や、弱者にも、、末期にも、人生に関わる本当に、必要なところに届くように、、様々な目から、日本独自のものを、育んでいかないと、と思います。

 

学位とることや、学びだけ長けていても、肝心なのは、心をもった人間の生死に関わる、人生を左右する仕事だ、、ということ、、

 

どうも、その一番大切な人の命、人生、、

それを一番にできなない、、

渦巻く白い巨塔は、健在であることが、

嘆かわしいです。

 

 

そういう一例として、私の体験したことを書きました。

 

 

こういう基本を、忘れては、、これからのNPの道も明るくないのかな?と、危惧しています。

 


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